頭バーコードおじさんは、JKだった!?
なぜ、おじさんたちは隠しきれない登頂部のハゲを隠したがるのか?
その謎が解けないまま時は過ぎ去り……というよりも、なんとなく気にもしなくなっていたある日のこと、この謎の答えが一瞬みつかったように感じた出来事があったんです。
それは、お風呂あがりに髪を渇かしていた時のこと。
『ん?なんだか、分け目から地肌見えすぎじゃない?』
と感じたことがはじまりで、
同じ方向ばかり分け目を作っていると、髪が薄くなると、テレビで見れば、分け目を右から左へ変えてみたり……、
若年層に脱毛症が多くなっていると聞けば、スーパーでひじきを買ってみたりしていました。
そうなんです!
薄くなり始めてきたんですねー、髪の毛が。
私も、つむじが無くなりつつあるという現実から目を背けたかったんです。でも、着実に二十代よりも毛量が減っていることは明らか。
その恐怖心の逃げ道として、『バーコードスタイル』をおじさんたちは、編み出したのだと思いました。憶測ですけどね。
まだ、私の髪の毛は生きていますと言わんばかりの登頂部に映えるシマシマ。
決してバカに出来ませんよ! これは、三十代の私にもあり得る死活問題なのです。
弱点を隠しつつ、いい感じにカッチリできバカにもされないスタイル。それが、ハゲるがままのナチュラルスタイルなら、なおさら落武者になってしまいます。バカにされるぐらいなら、少しの工夫をさせて頂いてもよろしいじゃないですか!
そうです、あれは『おじさんなりの工夫』なんです、きっと。
これって、女子高生がインスタ映えするように、目を大きくする加工をしたり、メイクしたり、可愛く見える顔の角度を考えたりすることと同じじゃないですか?
そう考えると、街なかのバーコードオジサンを、陰ながら応援したくなりますよね。